じめじめが続く梅雨の時期。
この時期はちょうどわが家の猫たちの換毛期にあたります。
今年は4月末から10日間ほど雨の日が続き、5月の中旬からは猛暑続き。前倒しで夏がきたのかと思ったほどでした。
そんなだから、もしかして換毛期が早まるかな? とみてたんですが、そうでもなくて。例年通り梅雨入りあたりで毛が抜けはじめました。
じめじめした季節に換毛期がきてくれると、毛が舞いにくいから助かるんだな
換毛期といえば、毎日のブラッシング。
1日に何度ブラシをかけても抜けるわ抜ける。
静電気で抜け毛がくっつく~、
コロコロで取っても取ってもキリがない~、
蒸し暑いからって窓を開けて作業してたら、ふわふわと毛が舞うのが見えたり……
あちこちが猫の抜け毛だらけに!!!
スーツがいつも猫の毛だらけになるんだよなー
そこで、猫の毛が舞うのを阻止するために、念入りにブラッシングをしたいときはなるべく雨の日を選んでます。適度な湿度で静電気がおきにくく、毛が舞い上がらないからです。
あ、でもエアコンをつけていて空気が乾燥してたら舞いますよ。
この記事は、短毛種(17年)と中毛種(8年~)のどちらとも暮らしたことのあるわたしのブラッシング方法と、使っている道具について書いてます。
参考までにどうぞ!
いつも使っている
猫のブラッシング道具
先が丸いコーム(金櫛)
短毛種、中毛種どちらにも使えます。中長毛種には必須です。
ブラシはコーム(金櫛)タイプが断然扱いやすい。
換毛期のブラッシングはどんどん猫の毛がブラシに溜まっていくんですよね。
で、あっという間にブラシに満タンの猫の毛が!
そうなると、ブラッシングを続けられなくなる。(おまけに静電気もすごい)
そんなときコームだと、ブラッシングをしながらでも簡単に絡まった猫毛を取り除けるんです。
どんどん続けられるからブラッシングがはかどる~。
ブラシは絡まる猫の毛をとるのが面倒だったなぁ
他のタイプのブラシはどれも猫毛がブラシに絡まって、取り除くのが大変でした。
今は換毛期のブラッシングもコーム1本で事足りてます。
毛玉ができかけてる部分をほぐしたり、毛玉をはさみでカットするときに猫の皮膚との間に挟んだり、こういう使い方は他のブラシではできないんですよね。
小さめのペット用バリカンとはさみ
たまに使うのが中長毛種の毛玉&肉球毛をカットするためのバリカン。短毛種には不要。
肉球まわりの長い毛をカットしたり、豆サイズの毛玉ならバリカンで取ってしまいます。
使うまでの準備と使い方にコツがいります。
バリカンと併用で毛玉ができやすい猫用に、よく切れる小さなはさみも使ってます。
わたしは長年使い慣れた手芸用ハサミをたまに使いますが、猫が寝ているときの使用にとどめています。起きて動いているときは危ないからです。
猫が起きているときには、人用の眉カット用か鼻毛カット用のはさみを使います。
刃先が丸くなっていて、グリップがしっかりした形状のもので、動き回る猫の足を誤って突いてしまう危険がありません。
なくてもバリカンで代用OKですよ!
というか不器用な人はバリカンでカットしたほうが安全です。
ノミ取り用コーム
猫が若いうちは必要ないかもしれません。中長毛種、短毛種とも必要。
あごニキビがあるときは、目の小さいノミ取り用コーム(100均のもの)も使います。
これは動物病院ですすめられたもの。
歯ブラシで代用するよりノミ取り用コームのほうが刺激が少なく、黒い粒々がきれいに取れるのでおすすめ。
ノミ取りコームでは取れないかたく大きめの黒い粒は、濡らしたガーゼ(またはコットン)をあてて湿らせてあげると取りやすくなりますよ。
あごニキビは毎日ちょっとずつコームで取ってあげてね。一度にゴリゴリやりすぎると炎症おこしちゃうよ
アンダーコート除去用ブラシ
一応、画像にいれてみたけど、ほとんど使わないアンダーコート用ブラシ。
画像のは短毛種用です。
毛は取れるんですけど、どこでストップすればいいかわかりづらくて。換毛期だからって毛を取りすぎるのも危ないな~と感じたので今は使っていません。
その代わり、コームでこまめにブラッシングすることにしました。
この他にもラバーブラシにスリッカー、ピンブラシ、豚毛ブラシも使ってたよ
おまけの爪切り
ブラッシングの道具に爪切り?って思いますよね。
うちでは、ブラッシングのついでにできる範囲で爪切りも済ませちゃいます。ブラッシングを終えて、ゴロゴロご機嫌なうちにジョキジョキカット。
愛用しているのはギロチンタイプのもの。
中長毛種、短毛種ともに同じ爪切りを使っています。
十数年ハサミタイプのでカットしてたんですけど、動物病院で勧められたのがギロチンタイプだったんですね~。
獣医さんがジョッキンジョッキン素早くカットしていくのを見て、びびってたんですが……
ひょぇ~ナニコレコワイ~~~
実際使ってみたら、ギロチン様様(笑)
ハサミと違って切る瞬間に力がいらなくて、さっくり切れます。
慣れるまではビクビクしながらのカットで時間がかかってたんですが、慣れてしまえばハサミより早い。
慣れるまではいきなり猫たちに向かわずに、まずはエアジョキジョキで指慣らし(イメージトレーニング?)をしていました。
ブラッシングのやり方
お手入れの手順
普段のブラッシングは、コームの目の粗いほうでさっととかしておしまい。
換毛期の時期だけ、しっかり絞った濡れタオルで軽く毛を湿らせてからブラッシングを始めます。
乾燥する時期など抜け毛が舞うようなときは、濡れタオルを横に置いておき、ブラッシングをする間は猫の毛を軽く湿らせておくのもよいですよ。
ブラッシングの仕上げに、使った濡れタオルで足の裏をちょいっと拭いてあげるとさっぱりしますね。
以前は水スプレーを手にかけて毛になでつけて湿らせていましたが、スプレーのプッシュ音を嫌がって逃げてしまう猫がいたので、濡れタオルに変えました。
コームの使い方ととかす順序
コームを使って毛のもつれをほぐすときは、皮膚に対して斜め(/ ←これくらい)の角度であててとかします。
毛を取り除きたいときは、皮膚に対して90度(| ←これくらい)の角度で毛の流れに沿ってとかしてあげると毛がよく取れます。これは短毛、中長毛どちらの場合も同じです。
最初にコームをあてるのは、後ろ頭、耳の後ろ、首回り、あご下。
換毛期の時期以外は、頭部から首回りまでほとんど毛が抜けません。
ここまでは猫にリラックスしてもらうためにとかす程度です。
やさしくとかしてあげると気持ちよさそうに力を抜いてくれるの
ゴロゴロのどを鳴らし始めたら、続けて、背中全体、しっぽのつけ根をとかしていきます。
しっぽのつけ根あたりは短毛中長毛どちらもわさっと毛が抜けます。
わさっと抜けて面白いんですけど、しっぽのつけ根は触るのを嫌がる猫もいたので、ブラッシングはほどほどに。
猫のご機嫌をチェックしながらブラッシングするんだね
背中側が終わったら腹側に回って、前足のつけ根、腹部、下腹部、後ろ足のつけ根、の順に全体をコームでとかします。
腹部、下腹部もそんなに毛は抜けないのでさらっと。
中長毛種の場合、足のつけ根は毛玉の宝庫。指先で毛玉を探しつつしっかりととかしてます。
毛玉を発見したらほぐすかカット
中長毛種は足のつけ根とおしり周辺に毛玉ができやすいんです。
神経質な猫はせっせと毛づくろいすることで、どんどん毛玉を作ってしまうようです。
同じラグドールでも、しょっちゅう毛づくろいをしているラビはすぐに毛玉ができるのに、まーったく毛づくろいをしないファムは全然できないの
おかげで、ブラッシングの時以外でも、抱っこするたびに指先で毛玉チェックする癖がついてしまいました。
毛玉を発見したらコームの目の細かいほうでほぐしてあげてます。
毛玉がコームでほぐせないほどの塊になっていたら、毛玉をつまんで根元近くにバリカンをそっとあてて取り除きます。
バリカンで取れないものは、目の細かいコームを毛玉と皮膚の間に差し込んで、皮膚を傷つけないように毛玉部分のみを小さなはさみで切り取ることもあります。
先の丸い安全なハサミ
ハサミを使うのは危ないからあまりしたくないんだけどね。子猫の頃からバリカンに慣らしてあげたほうがいいと思う
ブラッシングが終わったら爪切り
伸びてる爪があれば、ついでにカットしておしまい。
ブラッシングでゴロゴロのどを鳴らしてるうちに、ささっと爪も切ってしまいます。
爪って一気に全部切ろうとすると嫌がるんですよね。
ブラッシングと別に爪切りだけしようとしても、気配を察したとたんにピューッと逃げてく……ので、1~2本ずつブラッシングのたびに切るようにしてます。
ブラッシングと
それぞれの猫の反応
わが家の猫たちはブラッシングが大好き。
コームやブラシを持ち上げるかすかな音にさえ反応してすっ飛んできます。
ブラシの前でゴローンとひっくりかえってチラッ、チラッとこちらに視線を送る猫もいました(笑)
咥えてきたらすごいよね!さすがにそれはなかったけども
自らブラシにあたりにいく猫
こんな猫は稀です(笑)
お気に入りのピンブラシを置いておけば、勝手にすりすりしてくれてました。
まぁ、自分でするのはいつも頭部だけだったので、体はちゃんと人がブラッシングしてあげてましたよ~。
コームを遊び道具だと勘違いする猫
子猫やブラッシングに慣れていない猫は、コームをおもちゃだと思っているんじゃないかしら……。
ブラッシングを始めるとコームを追いかけまわしてかじりつく。
こうなったら、コームをそっと置いて一度その場を離れるしかないですね~。
寝ぼけているときに再チャレンジ。
ブラッシングの後に毛づくろいをはじめる猫
神経質な猫はブラッシングの後にも毛づくろいをするようです。
丁寧に隅々までブラシをかけても必ずペロペロはじめます。
初めて見たときはブラッシングが足りなかったのかな?て思ったくらい、熱心に毛づくろいするんですよ。
おわりに
猫によってブラッシングの好みもさまざま。
それぞれの猫の好みにあった道具とやり方でブラッシングをしてあげると、猫との信頼関係も深まるのではないでしょうか。
短毛種は普段それほど抜け毛がないのであれば、ブラッシングは雨の日だけでもよいくらい。
中長毛種は毎日ブラッシングしたほうがよいですよ。毛玉あっというまに大きくなりますからね。どうにもしようがなくなったら動物病院でバリカン……(経験済)
ブラッシングで猫がゴロゴロ気持ちよさそうにしてると、こちらも幸せ気分になってくる~。
さて、明日は雨かな~