ペストリーボード(パンこね台)を使い始めて早1年。
昨年の秋口から手荒れがひどく、パン生地を手でこねることがめっきり減ってしまいました。
それでもパンを焼くときは必ずペストリーボードかパンマットをひっぱり出しています。
キッチンエイドで生地をこね、仕上げはペストリーボードかパンマットで。
キメを整え、手触りで最終確認を。
こねあがりの生地は、触るとなんともいえない気持ちのよさ。
いつまでも触っていたいくらい。これは癖になるね
ペストリーボードの
使い方とお手入れ
わたしが使っているペストリーボードは富澤商店の大きいサイズのもの。
ペストリーボードの使い方
生地をこねて、休ませ、成形するのに使います。
使う前にしっかりしぼった布巾で拭いて、使い終えたらサッと洗ってすぐに拭きあげて乾かします。
パンをこねているときペストリーボードが前後に動くのですが、すべり止めシートをボードの下に敷いておくとびくともしなくなりますよ。
- 手ごねの場合は摩擦でこねあげ温度を上げることができる
- 生地の温度を一定に保てる
- 生地が乾燥しにくい
- パン作り以外の使い道がある
木製のペストリーボードは生地の温度を一定に保てるのがよいところ。
発酵中だけでなく作業中の生地温度を一定に保つのも、おいしいパンを作るための大切なポイントです。
パンマットに比べて乾燥しにくいけれど、べたつく生地を扱うときは打ち粉が必要になります。
ペストリーボードのお手入れ方法
使い始めはカサついていた木肌が、使っている間にしっとりすべすべになってきました。
木のものは洗えないから不便ということもありません。
ミネラルオイルでお手入れして3ヵ月後くらいからは、使ったらすぐに水で軽くすすいでいます。オイルがなじんでいるので、木が傷んでしまうということはないですよ。
使い始めだけちょっと手間がかかるかな
生地が薄い膜のようにこびりついてしまったら、スケッパーでガリガリせずに、たわしで軽くやさしくこすり落とします。
洗ったらすぐに乾いた布巾で拭きあげて、日陰の風通しのよいところに立てかけて乾かすとカビも生えません。
木がカサカサしてきたら、さらしにオイルを含ませて薄く塗りのばし、しばらく風通しのよいところに置いておくだけ。
経年変化によりよい色にはなっていますが、黒ずんだりはしていません。
清潔な状態を保てています。
ペストリーボードの代わりに
パンこねマット
ペストリーボードの代わりになるパンこねマットもありますよ!
ちょっと作業スペースが欲しいなってときにサッと広げて使えるのがいい。
ボードのようにパンをこねている最中に動きませんし、使わないときはくるくる丸めて収納しておけて便利です。
こねはホームベーカリーなどの機械におまかせで、補助的にしかペストリーボードを使うことがないような場合は、こういったマットのほうが使い勝手がよいと思います。
パンマットの
使い方とお手入れ
上の写真は、粗めのキャンバス地で作られたパンマット。
わたしが使っているのは浅井商店のキャンパスシート50cmのもの。
大きなサイズはフランスパンみたいな高加水のパンを何本も1度に焼きたい、とかでなければ出番はあまりないかと。
ベタベタした生地のパンを大量に焼くときにいいね
パンマットの使い方
パンマットの上で生地をこねたりはできせん。
こねるのはペストリーボードかミキサーにお任せで。
1次発酵を終えた生地を休ませるときや、成形するときにパン生地の下に敷いて使います。
ボードに薄く打ち粉をしても生地がベタベタして扱いにくいとき、生地にパンマットをそっとあてるだけで生地のべたつきが落ち着くんですよ。
本を読むと ”パンマットの上で作業しましょう” とあるのですが、パンマットの上で作業すると生地が乾燥しすぎてしまうことも。
1次発酵を終えた生地が乾燥気味のときは、パンマットは使わずにペストリーボードで手早く作業しています。
わたしの作業がゆっくりすぎるのかも
通常はペストリーボードで作業をして、べたつく生地を扱うときのみパンマットの上で、と使い分けるようになって生地の乾燥による失敗が減りました。
パンマットのお手入れ方法
使ったらすぐに洗剤で洗い日光にあててよく乾かします。
くもりの日であればアイロン仕上げで。
時間をおくと生地がこびりついて取りづらくなるので、早めに洗うのがポイントです。
洗ってきれいにしたものは、小さくたたんでビニール袋に入れてしまっています。
目が粗いから埃がつきやすいの
パンマットを洗うと目がきゅっと詰まってパン生地がくっつくようになると本で読んだんですが……うーん、洗いたくなるんですよねぇ。
わたしは洗って使っているのですが、とくに生地がくっつきやすいということは今のところありません。
生地がくっつくようになった時が買い替え時なのかもしれませんね。
生地の端っこがほつれ始めてるよな
生地の端は切りっぱなしだからね、洗ってるとほつれてきます。
きれいにカットしたいところですが、切るとよけいにほどけてくるからグッと我慢。
10年経過した
ボードとマットは?
【2019年 追記しました】
パンを焼き始めて10年近く経ちます。
現在もパンマットとペストリーボードは両方使ってます。
パンをこねるのに慣れていて、生地を上手に扱えるのであればどちらも要らないと思います。
最近は、ボウルひとつで作るこねないパンレシピもありますよね。
そのうちストウブでつくるパンに挑戦しますよ~
慣れない初心者さんはペストリーボードかパンマットのどちらか、またはどちらもあったほうがよいですよ。
パン生地を傷めずにすむので失敗が減ります。
おいしく焼ける!満足感も半端ない。
じっくりかみしめながら食べるパンのおいしいこと。
おいしく焼けるようになると、自分だけでなく家族も喜んでくれるんですよね。
あまり失敗しなくなると、どんどんいろんなパンが焼きたくなって、焼けば焼くほどできることが増えて上達していきます。
よりパン焼きが楽しくなる、そうやってわたしはパン沼にハマりました(笑)
腕が足りない分、道具が助けになってくれる。
なくてもよいけど、あったほうがいい道具です。
水分調節に慣れた中級者さんならペストリーボードをおすすめします。
パンマットはパン以外に使い道がないけど、いろいろ手作りされる方ならペストリーボードは他にも使い道が見つけやすいからです。
うちではピザやナンを作ったり、お菓子作り(主にクッキー)、あと餃子を作ったり(包む)するのにもペストリーボードを使っています。
ペストリーボードにぎっしり並ぶ餃子をみて満足感にひたるの
ちょっと変わった使い方として、ガスコンロのごとくの上にボード(裏面)を置いてホットプレートを使う時の簡易作業台にしていたりも。コンロの真上に換気扇があるので便利なんですよね~。
お手入れはミネラルオイルを1本使い切ってからは、オイルなしですが特に異変はありません。手入れをきちんとしていれば長く使えるのでおすすめアイテムですよ。