先日、ローンの本審査を通り、間取りが決定しました。
これから先は電気設備と細々した部分の仕様調整に入ります。
今回、家を建てるにあたり建売住宅や中古住宅も探しましたが、大きすぎる家であったり、不要な設備がついていたり、希望の物件には出会えませんでした。
その代わり土地はすぐに見つかりまして、探し始めて1週間後には決定。それから2週間後には売買契約。妥協することなく希望条件に合った土地を取得することができました。
間取りの打ち合わせは、土地探しの前から始めていました。予定している土地に計画している間取りの家を建てられるか、自力で判断できないからです。
では、うちがどういう家を建てたかったのかというと……
スモールハウス!!!
いやいや、そこまで小さくないだろう
スモールハウスほどではありませんが、あれこれつけないシンプルで小さな家を建てたいと思っていました。
間取りは複雑にせず、上下つながったワンルームが基本。
まずは家のサイズ、それからこだわりポイントを説明していきます。
家は小さく
庭をゆったり
- 敷地面積……220m2 66坪 東南角地 建ぺい率50%
- 建築面積……46m2 14坪
- 延べ床面積……85m2 25坪
2階建てでは、だいたい延べ床面積30~40坪あたりが一般的なのだそうで。
それらと比べると小ぶり。
今住んでいるマンションの部屋が76m2で、猫部屋6畳が余ってしまっています。
25坪の平屋という選択肢もありましたが、日常的に階段の昇り降りがしたくて2階建てを選びました。
普通は逆だよなぁ、階段めんどくさいんじゃない
マンション暮らしでめっきり体力が落ちてね、強制的に昇降運動しないとだめだーと思ったんです。
室内だけでなく外で動くのも好きなので、元気なうちは庭で野菜やハーブを育てて、土いじりも楽しみたい。
ご近所さんを見てまわると庭で野菜作りしているお家が多いの
「家と外」どちらにいるのも好きだから、片方を大きくするのではなく、家と庭が同じくらいのバランスになるよう考えました。
間取りで
こだわったところ
間取りでこだわったところは4点。
- 1日の動きに合わせた採光
- 洗面所からの出入り
- もしものときの防犯対策
- 猫と植物のためのサンルーム
このなかでも防犯対策には悩みました。
どのくらいという基準も家それぞれで、何度もシミュレーションを重ねてみてもしっくりこない。こればかりは住んでみないとわかりませんね。
1.活動時間に合わせて光を取り入れる
採光について、わたしが出した条件はひとつ。
早朝から明るいキッチンがいい
うちは朝が早く、午前3時半から朝食を作り始めることもあります。
東向きの部屋に住んでいた頃の朝がとにかく気持ちよく(現在は南西向き)、当時の気持ちよさを再現したくて、東側に窓の多い間取りにしました。
1日の光の流れはこんなふう。
- 早朝から午前中はダイニングキッチンを明るく(1階)
- 昼間はワークスペースを明るく(2階)
- 夕暮れ以降は間接照明でのんびり
リビングには窓をつけませんでした。将来、テレビの代わりにプロジェクターを設置したときのために、一日を通して光が届きにくいようにしています。
窓をつけるかどうかで迷ったのがトイレ。
最近はトイレやお風呂に窓をつくらないところも増えているのだとか。マンションだとないのが普通なのでしょうか。うちにはトイレ、お風呂に窓はないです。
で、試しに電気消してトイレに入ってみました。
ひょぇ~真っ暗すぎる
ただただ怖かった。
真っ暗闇で用を足すのは怖いし不便すぎるので窓をつけることにしました。
停電の時のことを考えて、だよな?
そりゃそうだ。普段は暗くなったらちゃんと電気つけますよ。
2.トイレと浴室の出入りは洗面所から
賃貸の頃、洗面所からトイレと浴室にいける間取りに住んだことがありまして、使い勝手がよかったので今回の家づくりにも取り入れました。
トイレから出た後にソープで手を洗いたいときがあるのじゃないかしら、と考えました。
例えば、お食事中またはお茶の最中にお手洗いに行った場合、席に戻って引き続き飲食するのにソープで手を洗いたい、大きな鏡で身だしなみをチェックしたいとかあるんじゃないかと思いまして。
そんなとき、洗面所を通過するなら使ってもらいやすいかなぁと。
ちょっとはしたないって言われそうなんですが……
お風呂に入ろうとして服を脱いだときに限って、急にお手洗いに行きたくなることってないですか?
パンツいっちょでサーッと
いかないよーーーーーっ
服を着直すんですが、すぐそこにおトイレのドアがあったら……いいと思いません?
この話はもういいや、恥ずかしい
3.超怖がり仕様の防犯対策
戸建ての実家に住んでいた頃、ひとりでの留守番が苦手で、猫と自室にこもってやり過ごしていました。
ひとり暮らしの頃、帰宅したらすぐにドアや収納をちらーっと開いてチェック。
今でも猫たちが「ハッ!」と反応したら、とりあえず忍び足で見に行く(涙目)。
そんな怖がりのわたしが戸建てに住むことになるとは……。
できる限りの防犯対策はやっとこう
怖いのは嫌だけど暗く息苦しく感じるのはもっと嫌なので、1階の窓を減らすのではなく、大きな窓とトイレの窓はFIX窓(はめ殺し窓)にしました。
トイレの窓は閉め忘れそうだもんな
1階で異変があったら2階から脱出できるよう、大きめサイズの窓と避難はしごを準備しておきます。
猫入りキャリーを背負って下りられるサイズの窓にしたよ
防犯ガラスにするか、迷いに迷って全窓トリプルガラスにしました。ここだけは防犯より災害を優先で。
災害時に自分で割りたくても割れないと困るから。
トリプルガラスなので一発で割れないだろうと思うんです。もし、誰かが1階のガラスを割りだしたら即逃げる準備にはいります。
玄関灯と室内も部分的に、タイマースイッチを設置します。
外泊することはほぼありませんし、日中も在宅しているので不要かと思いつつ……夜間、2階にいるとき1階でガサゴソ音がしてきたら怖いだろうな、と。
深夜でもランダムに電灯がつくよう設定しておこうと思っています。
パニックルームとは 、緊急時に避難するための部屋のことです。
災害や強盗に入られたとき、とっさに隠れて身を守るための部屋としてクローゼットを利用します。
そのため、クローゼットへはサンルームからしか出入りできないようにして、そこに至るまでの扉にはぱっと見でわからないような鍵を設置。
クローゼット自体、その存在がわかりづらいよう扉を設置しています。
クローゼット側から侵入されても、内窓から飛び降りない限りは1階へスムーズにはたどり着けないよう各扉にひと工夫。
単なる時間稼ぎですが、その間に通報なり逃げることができればよいと考えました。
避難はしごの置き場所も考えないと
家の間取りからはずれてしまいますが……間取りを考えるにあたり貴重品の保管はどこにするか決めかねまして、貸金庫を利用することにしました。
なにか起こった時、すぐさま猫だけ確保して逃げるための前準備です。
えっ?うちそんなにお金あるの?
ないなーい(笑)
「そこまでして?」と思われそうなんですけどね。
大した資産とかないんだけど、慌ててるときにあれもこれも持ち出す余裕はないのだ~
今は体が動くけれど、これから先どうなるかわかりませんし、とりあえず猫だけでもサッとキャリーに入れて脱出できればと考えてのこと。
4.猫と植物の住み分け対策
無印の家では「インナーバルコニー」や「ユーティリティルーム」と呼ばれているようですね。
洗濯ものを干す場所としてサンルームが使われていることが多いのでしょうか。
うちは猫と観葉植物の居住を分けるために、サンルームを利用します。光を多く取り入れるため、植物を置くあたりの北と東の2か所に大きめの窓を設置。
朝、目が覚めて横に朝日を浴びる植物の緑があると気持ちよさそう。
何年か経ち植物を置かなくなったら洗濯もの干し場として使うかも。
おこもり部屋にするのもよさそう
おわりに
家づくりで一番楽しく、悩ましいのが間取りを考えることではないでしょうか。
いくらでも資金が投入できるのであればよいですが、大体は予算がつきもので「あると便利だけど無くてもよいものはなにか?」をシビアに検討していかねばなりません。加えて、将来のことまで含めると考えておくことは山のようにあります。
うちは夫がこだわりのない人で、わたしはというと長いことシンプルライフについて考え暮らしていたせいか、間取りはあっという間に決まりました。
家族それぞれにとって何が最も重要なのかを普段からよく話し合い、持ち物の量も含め動作の癖を把握しておくと間取りを考えるのが楽になりますよ。