家を建てると決めてから「これいるかな?」と何度も自問自答を繰り返しています。
わが家は夫婦と猫暮らし。
来客は少なく、大勢で集まるようなこともありません。来客時のことよりも家族がゆっくり過ごせることを優先した間取りを考えました。
設備については、日ごろの便利さよりも長い目でみたお手入れのしやすさに重きをおくことに。
メンテナンスがめんどくさいものはつけないことにしたの
- 当たり前にあるけど、これって本当に必要?
- 自分では不要なものだと思っているけど、どう考えれば(または、どう家族に伝えれば)よいのかわからない
- 家づくりの費用をもう少しおさえるために、どこを削ればいいのか迷ってる
この記事は間取りを考えている人に向けての内容になってます。
間取り決めに悩める人の一助になりますように。
間取りで
作らなかったもの
- ベランダ
- 洗濯物干し場
- 個室
- 勝手口
- 廊下
1.ベランダ
最近はベランダを作らない住宅も増えてきているそうですね。
わが家は以下の理由でベランダを作りませんでした。
- 季節により室内干しが多い
- ベランダの掃除が手間に思える
- 植物は庭やサンルームに置く
花粉症のため鼻がむずる季節は洗濯物を室内に干しています。
お布団はふとん乾燥機でカラリ。
ベランダは砂埃や木の葉が舞い込んだりで意外と汚れるため、洗濯物や布団を干すのであれば、定期的に掃除をしなければなりません。
掃除のために水道をひいておきたいとなると費用もかかるよね
これまでは植物をベランダで育てていましたが、これからは庭で育てることになります。
考えてみると「どうしてもベランダでしたいことがある」わけではなく、なんとなく「実家にもあったから」くらいの理由で作ろうとしていました。
作っても使う予定がないのであれば作らなくてもよいのでは、ということでベランダは無しに。
で、「ベランダを作らないのなら、室内干し専用の場所はあるんだよね?」と思いますよね。
それがないんです。なぜなら……
2.洗濯物を干す専用の場所
どこに洗濯物を干したいのか、住んでみないとわからないから。
ベランダを作るのをやめた当初は pid4M を家のどこかに設置するつもりでいました。そこでどこがいいのか考えに考えたんですけど、どうにも決まらない。
植物を置かなくなればサンルームで干すかもしれない。
エアコンを使う季節は乾燥防止をねらって寝室で干しそう。
早く乾かしたいなら2階のエアコン前で干したいところ。
老後は1階メインで生活するなら1階のどこかにつけておいたほうがいいのかな。
ってなふうで。
わからないことを考えていても決めようがなくて。
ここで無理に決めなくてもいいよね
洗濯物干し場をどうするかは住み始めてから改めて検討することにしました。
そういえば寝室は季節で変えるかもって言ってなかった?
そうそう!
洗濯物干し場が決まらなかったのは、個室を設けないことにしたからというのもありまして。
3.寝室などの個室
小さい家ならではといったところでしょうか。
寝室や個室を設けず居室部分はオールフリースペースにしました。
夫婦暮らしだから個室なくても気にならないな
- 部屋を固定せずに使いたい
- 家族がいつも同じ部屋に集まっている
- 作業中の引きこもり防止に
- 換気のためドアを開放することが多い
暮らし始めるとわかってくることってありますよね。
「ここは落ち着いて作業できる」「ここだとよく眠れる」とか。そういう感覚に合わせて家具の配置を変えやすいよう個室を作るのはやめました。
うちは家族が一か所に集まって過ごすことも多く、個室を作っても個室にならないような気がしています。(猫も人も自然とひとつの部屋に集まってくるため)
寝室でゴロ寝してたら猫がきて、猫がいなくなって寂しくなった夫もきて、気づいたら全員寝室でゴロゴロしてるとか
防犯面から考えても個室は怖いと思っていて。
わたしひとりの在宅時に個室で作業するのは危ないな~と思うことがあります。集中すると周りの変化に疎くなるんです。夫が背後に立っていて飛び上がるほどびっくりしたこともありました。
進捗が気になってちょっとのぞき込んだだけなんだ
キッチンの勝手口を作らなかったのも、防犯面を考えてのこと。
4.キッチン横の勝手口
キッチンの壁の向こう側(庭)あたりで野菜作りを計画していて、勝手口があるほうが絶対便利なんですよね。
わかってる、わかってるんだけど……
恐怖心が勝ってしまい勝手口を作るのはやめました。
空き巣に入られた方のブログで、勝手口がバールで壊されてる画像を見たときの衝撃が忘れられず。
あんなふうにこじ開けられちゃうのー?!
勝手口越しに何かしら気配を感じるたびにビクビクするとか、耐えられなくなりそうで早々に設置は諦めました。
勝手口からの猫の脱走防止にもなるし、いいんじゃないか
諦めた勝手口とは違い、自然となくなったものは廊下。
5.移動のための廊下
個室を作らず、洗面所からトイレと浴室に出入りするようにしたため、廊下が不要になりました。
大きな家であれば、廊下を間にはさんでトイレとリビングダイニングを分けた間取りのほうが、トイレ使用時の音など気にならずによいですね。
お手洗い関連は人によって感覚が違うから難しいなぁ
廊下がないことのメリットは、居室を広くとれることと、家具の移動が楽になることです。
家具が搬入できなくてクレーンを使ったてのも聞くことあるな
デメリットは、間取りによっては玄関から居室が見えてしまう、お手洗いや入浴中の音が聞こえてしまう、猫が脱走しやすくなるくらいでしょうか。
夫婦暮らしなので日常生活でのデメリットは、ほとんどないのかもしれません。
設備で
つけなかったもの
- 太陽光発電(ソーラーパネル)
- 床暖房
- 食器洗い乾燥機
わが家の場合だと、太陽光発電はメリットよりデメリットのほうが多いのでつけるのをやめました。
- 耐震性能の低下(屋根にのせる場合)
- 屋根のメンテナンスに手間がかかる(撤去して塗装して設置)
- 台風で吹っ飛んだ話を聞いてびっくりした
- パネルの撤去・処分費用(屋根の補修も含めて)が高い
- わが家は電気使用量が少ない
- 外観が損なわれる(見た目が良いのはそれなりのお値段)
床暖房はつけるほど寒い地域ではなく、わたしは1日を通して上下階と外をチョロチョロ動き回っているので必要ではないと判断しました。
こたつがあれば十分だな
猫たちも人と同じ場所にいることがほとんどなの
食器洗い乾燥機はあると便利ですよね!いいなぁ~とは思うのですが、今の生活で使っていなくて、これといって不便でもないのでつけないことにしました。
使ってみて「やっぱり要らない」となったときの撤去を考えても……熱望してないなら最初からつけないでおこうかと。
おわりに
ないと困るわけではないけれど、あれば嬉しいもの。
あると便利だけれど、必要ではないもの。
「いらないかな?と思っていてもつけれるものは最初からつけておいたほうがいいよ。後付けすると高くつくからね」という考え方もあるようで。
家づくりを進めていくと決めることが多すぎて、判断力がどんどん鈍っていきます。文房具やキッチン用品と違い、家づくりはその規模の大きさに「本当にこれでいいのか?」とじっくり検討しますよね。
検討を重ねていくうちに疲れてきて、本当はどうしたかったのかがぼやけてきているのに気づかないってこともありました。
「当たり前にあるその設備や部屋は自分が作りたいと思っていた家に本当にいるもの?」
この言葉は家が完成するまで何度も唱え続ける呪文となりそうです。