生地作りで失敗したー!
とがっくりしていたのに、焼きあがってみればおいしいねこ食パンになっていた4回目。
パン作りって不思議だなぁ
「少しのイーストでゆっくり発酵パン」より桜餡の食パンレシピを参考にして生地を作り、桜餡の代わりにメープルシートを巻き込むつもりでした。
生地の仕込み水量の計算を間違えたのか、
それとも生地量を250gから200gに変えてしまったのがいけなかったのか。
こね始めから乾燥しすぎていてカサカサの生地。
水足すか迷ってるうちにこねあげてしまったの
とてもじゃないけれどメープルシートを折り込める生地じゃないなぁ、と判断してレーズンパンに方向転換することに。
結果、一風変わった様相のふつうにおいしいレーズン入りのパンが焼き上がりまして……
「あれれ?なんだかおいしいぞ」
となったのでした。
レーズンを巻き込んだ
U字成形の食パン
乾燥した生地の水分を吸わせないようにするため、レーズンは砂糖を溶かしたお湯に軽く浸し、水気をよくきったあと粉をまぶしてから巻き込みました。
生地は乾燥を和らげるため、蒸気をあげたなかでの一次発酵。
保湿された空間で発酵を終えた生地はいくらか扱いやすくなっていて、なんとかレーズンを巻き込むことに成功しました。
いま考えると、生地が傷んでるんだから丸め成形でよかったんだよね…
U字成形はもっとキュッと詰めてパン型に入れてるんですが、今回のはレーズンの厚み分これが限界。
U字成形風のねこ食パン、焼き上がりは……
ブタちゃん超尻食パン!
じゃなくて
よい香りのねこ食パン!
わぁ!耳ができてる
成形のとき、今回は耳無しになりそうだな~と思ってたんです。
生地が足りてなくて、皮一枚だけぷーっとふくらんでますね。
このあと、この部分はしょぼーんとしぼんでしまいました。
ひっくり返した底の面。
いつもみたいにカクカクしていない、やわらかめの輪郭。
左右の耳がふくらむバランスをみても、巻き加減は悪くなかったようです。
焼きあがったパンを横から見て気がついたのは……
3層の色の変化。
二次発酵でふくらんだ部分と、オーブンの中でのびた部分がはっきり見てとれます。
発酵中の保湿効果でしょうか。
丸パンを焼くとき、オーブンに入れる前の生地に軽く霧吹きをかけますよね。それと同じような状態になっていました。
ここまではっきり、そしてこんがりと色づくとは。
均一な色に焼き上げるには、発酵中の庫内湿度をあげすぎないように気をつけたほうがよさそうです。
そもそも生地を乾燥させないようにしないとだ
レーズンの配置が絶妙
まるで人面ねこ食パン
カットしてドキリ。
にっこり顔のレーズンがお出迎え。
狙ったわけではないんですけど、こういうの面白いね!
真ん中のむぎゅっとしたところや、耳の生地が足りなかったところなど一見問題のありそうな感じはありますが、お味はというと……
うまーい!!!
ネチャっとした重さはまったくなく、どちらかというとむっちり。
そのまま食べてもよい香りでイーストの香りがまったくしない。
トーストするとサクッと歯切れよくなって、さらにおいしい。
むっちり感はU字成形のおかげで、さっくり感は卵入りでバター多めの生地だったから?と思ってます。
こんなもの作ってみました。
食欲が減退しそうな絵面だな
翌朝トーストして食べてみてもやはりおいしく、風味の劣化もない。
はちみつの甘みがぴったり合うねこ食パンでした。
失敗したー!と思っても、とりあえず最後まで作ってみるものですね。
どこで挽回したのかわからないままなんだけど…
参考レシピ
参考にしたのは「少しのイーストでゆっくり発酵パン」より桜餡の食パンのレシピです。
強力粉はゆめちから。イーストはサフ。
桜餡ではなくレーズン40gを巻き込みました。
水温37℃(+卵液13℃)、こね23分、こねあがり26℃。
水をあと5~15gは加えてよかったのではと思うほどかたい生地でした。
一次発酵は測り忘れ、ベンチタイム12分。
レシピでは編み成形のところをU字成形に変更。
二次発酵は約30℃で42分。
焼成は200℃で35分。