飼い猫の様子をメモして残していますか?
飼い猫の健康管理ノートは、作っておくと何かと便利。
とはいえ毎日記録するとなると億劫…。
わたしがそうでした。
子猫の頃は体調不良でしょっちゅう動物病院へ行ってたので、わりとマメに記録をとっていました。それが大きくなってからは元気なこともあり、全然記録なんてとってませんでした。
面倒だったのと、必要だと思ってなかったから。
でも、本当は必要だったんです。
記録しとけばよかった、ってずっと後になって後悔したんだ
現在は記録することの必要性が身に染みてわかっているので、なんとか続けられるようになりました。
習慣づけがとても大切。
習慣になってしまえば、何も考えずに記録することができるようになりますが、始めた頃はそれもなかなか難しい。
面倒くさがりなわたしがどうやって記録し続ける習慣を作れたのか?この記事では、記録する習慣をつけるための4つのコツと、何を記録しておくとよいのか(役に立ったか)について書いてます。
記録する習慣を
つけるためのコツ
- 初めてのノートはシンプルなものを使う
- なぜ記録が必要か?を考えてみる
- 猫にごはんを出すついでに書き込める場所にノートを置く
- スマホではなくノートに記録する
どれも簡単なことばかり。
それなのに習慣にならないのには理由があるのです。
ひとつずつみていきましょう。
1.初めての健康管理ノートはシンプルなものを選ぶ
初めて健康管理の記録をつける人におすすめしたいのは、小さめでシンプルなスケジュール帳(ノート)です。もらいものがあれば、それで十分。
最初からお気に入りのものを探すより、どれくらいの書き込み量があるのか、記録をはじめてみてから買うのがよいでしょう。
いきなり凝ったノートを使わない。
これがひとつめのコツです。
きれいなノートにきれいに書かなければ!という気負いが続かない原因だったりします。習慣ができるまでは、ちゃちゃっと走り書きできるぐらいのノートがよいんです。
今月初めにロイヤルカナンのキャットフードを購入したとき、2019年スケジュールブックがおまけでついてきました。昨年の12月ごろから配布されていたようです。
これくらいのが使いやすいよ
ロイヤルカナンのスケジュールブックは、A5よりひとまわり小さいサイズで、ペット用シール付き。
見開き年間スケジュールと見開き1ヶ月のページがあり、豆知識や病歴・ワクチン接種の記録用、メモ用のページが用意されてます。
ビニールカバーが被せてあるので、内側に診察カードを挟んでおけるのは便利です。
ロイヤルカナンのスケジュールブックは、ほどよいくらいのコンパクトサイズ。書き込み欄が小さすぎず、病院へ持って行ったり、フード置き場においておくのにも邪魔になりません。
2.猫の健康管理ノートの必要性を知る
差し迫った危機でもない限り、記録を続けるのは難しいものです。
なぜ毎日の記録が必要なのか、理由を知る。
これがふたつめのコツです。
過去の自分は、毎日の記録がどんなに大切なものかをわかっていませんでした。猫たちは大事な存在だけど、毎日記録をつけるのは面倒だなぁ~と思っていました。
面倒だと思っていた過去の自分にげんこつです。ねこ暮らしを始めてから何年も記録をつけておらず、のちに大きな後悔をしたからです。
猫に一大事があってから後悔しても遅いので、やることはやっとくに限ります。猫のためであり、自分のため(ペットロス対策)にもなります。
毎日の記録は、猫の様子がおかしくなった時の原因を探るのに役立ちます。
ケガの場合は見た目にもわかりやすく、異変に早く気がつくことができますよね。
困るのは、
- ぐったりしていて具合が悪そうだとか、
- 最近よく吐いていて何かがおかしいけどわからない…
なんてとき。
動物病院へ連れて行ったはいいけれど、毎日見ている飼い主が「なんとなくおかしい」と言うだけでは、かかりつけの獣医さんでも手こずるでしょう。これが初めて行く動物病院であればなおさらです。
そんなとき、現状を言葉でうまく説明できなかったとしても、記録しておいたノートを見せることで、最近の猫の様子を詳しく伝えられます。
猫の状態とノートの記録を照らし合わせて、治療の方針を決めることもあります(実際ありました)。
あと、医療以外でも記録しておくことで、飼い猫の問題行動の原因を突き止めることができたりすることも!
猫がいきなり粗相をはじめたり、気が荒くなった、などの変化には何らかの兆候があったはずなのです。
毎日の記録のなかに、解決のヒントが隠れていることがあります。 記録しているときには気づかなくても、後から見直してみると分かることもあるものです。
3.猫の健康管理ノートはすぐに書ける場所に用意しておく
ノートは、キャットフードとキッチンスケール(はかり)のすぐ横に用意しておきます。鉛筆と消しゴム、鉛筆削りもセットにして、すぐに書けるようにしておくのがポイント。
猫にごはんを出したら、すぐその手でノートに書きこみます。
猫にごはんを出したらメモをする、を一連の流れにしてしまう。
これがもっとも大切なコツです。
”ついでに~”の流れをつくること、これが大切なポイントです。
コツその1、2をすっとばして、ここ以降をおさえておけば習慣化できます。
4.猫の健康管理はノートに記録する
スマートフォンにメモしておくのもよいのですが、記録者が複数人の場合は注意が必要です。
不便に感じている人がいると続かなくなります。
スケジュールを共有管理していてもです。
うちでは夫婦2人で記録しているので、必要な時にサッと書き込めるノートを使ってます。スマホだと手元にないときは「あとで入力しとこ…」と後回しになり、そのまま忘れてしまったり。
また、獣医さんと一緒にデータを見るのであれば、紙のノートが見渡しやすい。スマートフォンの画面は、前後する時期の部分をパッパッと開いてみせるのには向かないように思います。
記録してる本人は見慣れてるけど、他人のスマホって見づらかったりするの
健康管理ノートに
記録する項目
- 毎日の食事量とフード名
- 週に1度の体重測定値
- 嘔吐など、いつもと違う行為
毎日の食事量とフード名
食事が1日2回の場合は、朝20g夜20g、と分けて記入します。いつどれくらい食べたのかがわかれば、食べなくなったときの原因を見つけやすくなるので。
フードの名前は略称を決めて記入します。
例えば、
- ロイヤルカナンラグドール用であればRD。
- ロイヤルカナンペルシャ用であればRP。
ページの空いたところに”JS=ロイカナ腎臓サポート”などと書いておけば、誰が見てもわかりますね。
わたしは、時間と略称とグラム数で記入してます。7:00RD15g、18:00RD15gというふうに。
週に1度の体重
ペット用の小さな体重計もありますが、うちでは人が猫を抱えて体重計にのって測ります。
たまに自分の体重をみてギョッとするんだ~
きっちり正確でなくて、大体でもよいそうです。(かかりつけの獣医さんに聞きました)
特にダイエットもしていないのに、1週間で200g(猫体重の5%)以上減っていたら、とりあえず病院へ連れて行くようにしています。
1ヶ月で10%減っていたら、とも聞きますが、重大な病気の場合は1ヶ月も様子をみるうちに悪化することもあるので注意が必要です。
嘔吐など、いつもと違う行為
どんな些細なことでもよいので、気になることがあったらメモしておきましょう。
例えば、
- 換毛期がはじまったかも、
- 毛玉ができやすい、
- 目やにが増えた、
- 耳元にひっかき傷、
- お口から変なにおい、
など気づいたことはなんでも。
猫は嘔吐が多いです。それでも1日に何度も吐いたり、連日の嘔吐は普通ではありません。
いつ、どのタイミングで何を吐き出したのかは、必ずメモしておくとよいですよ。留守中のときは、「〇時~〇時の間に吐いた」など大体でも大丈夫です。
健康管理ノートと一緒に
保管しておくと役立つもの
- ワクチン接種の証明書
- 血液検査の結果
- 診察料の領収書
ワクチン接種の証明書
最も新しい1年分だけとっておけばよいです。
賃貸物件や分譲住宅に住む場合、提出を求められることがあります。
動物病院を変えるときにも必要になるかもしれません。ワクチン接種を受けていない猫の宿泊はお断り、という病院やペットホテルもあります。(そこに通院している他の動物に感染させないようにという配慮からです)
血液検査の結果
猫それぞれの体質がわかるのが血液検査の結果です。
動物病院を変える時は、念のため持参しておくと獣医さんの助けになるのではないでしょうか。
診察料の領収書
ペット保険に加入している場合は、請求漏れがないかチェックするために保険適用期間のはじまる日から1年分はとっておきましょう。
窓口清算のペット保険に加入していても、念のためとっておきましょう。
ペット保険への加入を考えるときや、契約を継続するかどうか、など検討する際に参考となります。
健康管理ノートの保管
期間は3年分
直近3年分ほど残して処分します。
加齢による体調の変化や、体質をみるのにもおおよそ3年分ぐらいあれば十分です。猫の3年は人の10歳にあたります。人も10歳違えば体調の変化もそれなりにありますよね。
おっ!ラビはもう50歳くらいなんかぁ
乙女にしか見えないね(うらやましい…)
おわりに
記録のススメ
猫を家族の一員としてお迎えしたなら、ぜひ健康管理に気を配ってあげてください。
猫と暮らすのはとても楽しく、言葉の通じない生き物だということをうっかり忘れてしまいそうになります。
毎日、猫の様子を記していると、猫の気持ちがなんとなくわかってきます。そうなれば、よりいっそうねこ暮らしが楽しくなりますよ。