青い空にぽっかりと猫の顔が浮かぶ。
何かをじっと見つめていて、眼下の飼い主(わたし)にも気づいていない。
いや、気づいているけど見て見ぬふりってやつ?
わたしに1番なついていた猫の『そら』。
いつだってどんなときだってそばにいた猫。
わたしの夢の中にまでついてくる猫、そら。
気づいていないのかと名を呼んでみる。
気がついた!
猫は6~7m先までしか見えないらしい。
地上から3mもない実家のベランダからであれば、ぼやけていたとしても十分わたしが見えているはず。
飛び降りたりしないうちにさっさと隠れねば。
本当に飛び降りてきたことがあったんだ~あんときゃ、心臓止まるくらいびっくりしたよ
懐かしき猫たちとの
日常のひとコマ
今回の写真はすべて、わたしが実家に住んでいた2002年あたりのもの。
当時、猫や本、雑貨に関するホームページを作っていて、素材用の画像を用意するためにいつもカメラを持っててウロウロしていました。
作っていたホームページはもう残っていませんが、発信することの楽しさを覚えたのはこのときです。
キジトラソックスのそら(空)とサバトラソックスのうめ(梅)。
それぞれに個性の強い猫たち。
たくさんあるうめそらコンビの写真を眺めては思い出す事柄を、これからも少しずつ綴っていけたらと思っています。
お天気のよい日は
ベランダで日向ぼっこ
わたしのところにきてからは、ずっと室内飼いの猫たち。
外の世界に興味津々で、しばしば窓を勝手に開けてお出かけしていました。
窓や引き戸はうめが、ドアや観音扉はそらが開けちゃいます。
で、外に飛び出していくのはいつだって、そらだけ。怖がりのうめは窓のところでモタモタしているうちに、わたしに発見、捕獲されるのがオチでした。
脱出に気づいたらすぐさま煮干しの袋をガシャガシャ鳴らすの。そしたら、2匹ともすっ飛んで帰ってくるんだけどね……
カギをかける以外に策はなく、そのカギをも開けようとするもんだから困りもの。
ドアといい、カギ開けといい、人の動きをよく見てるんですよね……ドアやカギに手をかけてカチャカチャやってる後ろ姿は、とても猫とは思えないものでした。
ありゃ、中に小人でもいるんじゃないかねぇ(笑)
真夜中にガチャガチャドアノブを回す音が響いてさ、まるでホラー映画…マジ怖いから
そんな猫たちの気分転換になれば、とわたしが見ていられる時間帯だけ窓を開け放って日向ぼっこをさせていました。
実家の前の道路はバスや車の通るところ。
飛び出してしまっては危ないので、リードにつないだ首輪をつけて。
はじめは窮屈そうにしていたのが、あっという間に慣れて、のんびりくつろげるように。
猫たちがひと通り満足して、部屋にもどってきたら、窓を閉めてわたしも日向ぼっこか~ら~の~
お昼寝!!ぽかぽか気持ちよいんだよね~
おひさまのにおいのする猫たちのそばで、一緒になってぐっすり眠るお昼の数時間。
至福の時でした。