日々、パンを焼いたり、お菓子作りをしているとバターの減りが早いのなんの。
小麦粉を購入するときはいつも、よつ葉バター(食塩不使用)450gを2~3個まとめて発注しています。
450g もあるとなかなか減らないのはよいのですが、開封したバターの酸化が気になるところ。
長いこと冷蔵してると風味が落ちるんだよなぁ
気になって調べると、よつ葉のお客様相談室で冷凍保存についてのQ&Aを見つけました。これによるとバターは冷凍保存ができるらしい。
出典:よつ葉お客様相談室よつ葉Q&A バター類
使い切りサイズに切り分けてから冷凍し、使う分だけ冷蔵庫で自然解凍すると、より便利にお使いいただけます。乾燥しないようにラップ等で包んでから、冷凍してください。
冷凍すると、冷蔵庫で保存するより日持ちはしますが、ご家庭の冷凍庫は開け閉めも多く、冷凍庫内の温度も高くなりがちのため、あまり長期間の冷凍保存はおすすめできません。
なるほど~と思い、さっそく冷凍保存を試してみました。
まるごと冷凍して失敗
小分け冷凍したら大活躍
最初はバターをラップに包んで、そのまままるごと冷凍。
それが、まぁ、見事に失敗。
ぇぇっと…バターがかたすぎて包丁が入りませんでした。
ほんのり温めた包丁でもうまく切れず。
こらこら、無理すると包丁の刃を傷めるぞ
切るために解凍するという、なんだか冷凍した意味がないことになってしまいました。
買ってきたバターのまるごと冷凍はやめとこう
次はQ&Aの回答にあるように、小分けに切ってから冷凍してみました。
そうしたらね、もうびっくり!
風味だけでなく使い勝手まで格段によくなったんです。
冷蔵保存による酸化を防ぐのはもちろん、料理やパン、おやつ作りなどでバターを使いたいときに、冷凍庫から出してパッと使える。
調理中にあらかじめバター用意しとくの忘れたときとか
ちょっとだけバターいるんだけど、冷蔵から出して包丁で切るのはちょっとねぇ…ま、オリーブオイルでも入れとこか
てなときでもサッと使える。
バターを使うレシピを気軽に作れるようになるっていいものですよ。
バターを少し加えるだけで、レストラン風の味になったりするんですから。
あと、保存容器を見れば、はかり(キッチンスケール)がなくても残りの量がわかるんですよ。
地味に時短になってたり。
同じgで小分けにしておくと、バターの在庫管理が楽ちん
小分けにするのが面倒といえば、そうなんですけど、メリットのほうが上回ってるので、これからも小分け冷凍を続けます。
やってみてとてもよかったので、わたしの切り方や保存方法をご紹介しますね。
バターを切る前の
準備と切り方
450gのバターを切り分ける作業は暖かい日にはやりづらいので、できるだけ寒い日にすることにしています。
夏場はエアコンをきかせた室内でもバターが溶けだします。
5~6月のひんやり涼しい日に夏のあいだ使う分もまとめて切って冷凍するといいですね。
全ての作業を手早く進めるのがポイントです。
ゆっくりしているとバターがやわらかくなってしまうので、段どりよく進められるよう準備しておきましょう。
バターを切る前の準備
- 包丁(またはステンレススケッパー)
- 乾いたまな板
- キッチンペーパー
- きれいに洗った定規
- ラップ
- 保存容器(または保存袋)
まずは暖房器具を切って台所を冷やしましょう。
ひゃぁぁ~、寒いよ、さみいぃ!
ほんの少しの手間で作業が始めやすくなるのだから、寒いのにも耐える価値はある。
(と自分に言い聞かせて我慢してます……)
冷凍保存に使う琺瑯(ホーロー)容器は殺菌消毒して冷凍庫で冷やしておきます。
バターを包むラップを小さめサイズにはさみで切っておきます。ミニサイズのラップがあるとそのまま使えて便利です。寒い時期ならバターを切りながらでも大丈夫。
道具は包丁よりかスケッパー、できればしっかり握れるステンレス製のものを準備。
もし手を滑らせても怪我をしないものを使ってるよ
もちろん使い慣れた包丁やナイフでもOK。包丁やナイフを使う場合は、バターがつくと切りづらくなるので、キッチンペーパーを1枚用意しておきましょう。
冷たい水ですみずみまで手と道具を洗い、全てを冷たいづくしにしてから作業をはじめます。冷たいづくしにするのは、バターの手強いヌルヌルを防ぐため。
バターの切り方
ひとつを何 g にするかはお好みで。
パンやお菓子作りでよく使うなら 10g と 5g に切り分けておくと使いやすい。
450g のバターを 10g に切り分ける場合、包みを開いた状態のまま横の長さを計り、10等分したときの長さを算出します。
定規を使って算出した数値のあたりにスケッパーで軽く印をつけてから切り分けていくんですが……
「あれ?このままだときっちり10gにならないぞ?」
と思われるでしょう。
そうなんです、約10gになるんです。
なぜかというと切り進めていくと包丁にバターがつくんですね、それを拭いながらの作業なので、切り始めは11gが多く、そこから(バターを拭う分)ちょっとずつ減りまして10gが多くなっていくようになります。
バターの底に包み紙を敷いた状態で切れば、バターがまな板の上ですべらず、まな板も汚れにくくなります。
切り分けた四角い断面をさらに4等分すると、1個が約10g前後になります。
5gで使う機会が多いのであれば、5g前後に切り分けたものを多めにストックしておくとよいですね。
溶けやすいように薄くカード状に切り分ける方法もありますが、空気に触れる表面積を増やしてしまうことで酸化が進みそうなので、わたしはキューブ状に切り分けています。
小分けにしたバターの
保存方法と使い方
小分けにしたバターの保存方法
10g に切り分けながら、小さめに切っておいたラップに包んでいきます。
ラップに包まずに容器に入れると、バター同士がくっついて取り出しにくくなりますよ。
ラップで包めば手でもんで解凍できるよ
ラップに包んだら、冷凍庫で冷やしておいた琺瑯(ホーロー)容器に入れて、再び冷凍庫へ。
冷凍庫の開け閉めの影響を受けにくい、下段の奥のほうで保存するのがおすすめです。
保存容器は野田琺瑯のホワイトシリーズを愛用してます。バターに臭いがつきにくく、おいしいままで長期保存できます。
冷凍したバターの使い方
四角い形のままで使いたいときは、早めに冷蔵庫に移して自然解凍。
加熱調理で使うときは、凍ったままフライパンや鍋に放り込みます。
練るために常温に戻したいときは、手で揉んでやわらかくします。ひとつが小さいので、使う前にラップの上から揉むだけで、すぐに室温の状態に戻るんですよ。
わたしは手で揉んで解凍がほとんど
おわりに
手間はかかりますが、一度に 450g を2本分くらい冷凍しておけば半年は保存できるので便利ですよ。
半年近く冷凍保存したバターを使ったこともあるんですが、冷凍焼けもなく風味も激減というほどでもなかったです。
バターの保存にお悩みの方は、ぜひお試しください。