目を揃えて編む練習用に、鎖編みと長編みを繰り返して作るヘアバンドを作っています。
ひと目ひと目をなんとなく編むのではなく、しっかりと糸の動きを見て手を動かしています。そうしたところ、長編みを揃えて編むコツみたいなものがわかってきました。
編み目がゆるんでいたり引きつっていたりして不揃いになるのは、左手にかけている糸の引きが強すぎるのと、かぎ針でグイッと糸を引き出していたのが原因でした。
かぎ針編みできれいに編むためのコツ(初心者さん向け)
- 左手の糸を張りすぎないようにする
- 毎回、同じ場所から糸をすくう
- 編目を右手の中指で押さえておく
- やや速めのスピードと安定したリズムで編む
1.両手の力を抜いて、左手の糸を張りすぎないようにする
左手の薬指と小指を握りこむと、糸をしっかり張れますが、指に余計な力が入りやすいので編み進めるにつれて左手が痛くなります。
細くて持ちにくい糸でないかぎり、薬指と小指は中指にそっと添えてるようにして糸を持つようにします。
レース糸で編む場合など編目をキュッと詰めたいときは、左手の糸を張り気味にするとよいです。
とはいえ、糸を張ると左手の人差し指に糸が食い込んで痛くなったりしますよね。
レース編みに夢中になると左手の人差し指が糸で擦り切れたりして痛くなるの
そこで、わたしは「今日は時間をかけてレース編みをするぞ!」ってときは糸が当たる部分に前もってメディカルテープを貼る(巻く)ようにしてます。
ばんそうこうよりは使い勝手がよいですよ。
メディカルテープで保護してるから指の皮膚が擦れなくなったよ
メディカルテープは普段、救急箱に入れてるものをちょいちょい使ってます。
2.糸をかぎ針にかけるとき、すくう場所を意識する
編目の高さをだしたい場合(ふわっとゆるく編みたいとき)は、 左手の人差し指に近いところの糸を針にかけます。
かぎ針をグッと大きく差し込むことで、自然と糸が長く引き出せます。
逆に、編目の高さをだしたくない場合(きつめに編みたいとき)は、左手の人差し指からはなれたところ(糸を押さえている中指と親指のあたり)で糸をかけるとしっかりと詰まった目ができます。
長編みの場合は、高さを揃えるために糸を意識的に引き出しがちです。糸をひっぱり出そうとすると、毎度引き出す糸の長さが揃わず編目が不揃いの凸凹になります。
毎回、同じ位置から糸をすくうようにするだけでも編目はきれいに揃うようになります。
針の長さ分だけ自然に糸を引き出す感じだよ
3.かぎ針にかけている編目を右手の中指で押さえておく
慣れないうちは、かぎ針にかけている編目を右手の(針を支えている)中指で軽く押さえておくようにします。
押さえておかないと、長編みなどするときは右手の人差し指のあたりまで作った編目がせりあがってきて、編みづらいですよね。
できあがった編目が大きくゆるむ原因にもなります。
4.やや速めのスピードと一定のリズムで編む
少し速いかな、と思うペースで編みます。
ゆっくりかぎ針を動かしていると、針にかけた糸がゆるみやすく、ゆるゆるの目になってしまいます。
本を見ながら編んでいると、意識が本に向かうのでどうしてもゆるい編目になってしまうんですよね。
本を見て、大まかな手順を覚えたら10目ほど一気に編んでみるとよいですよ。
リズムができてくると、編目は揃いやすくなります。
コツをつかんだらひたすら編んで慣れる
わたしは今この段階です。上に書いたコツに気をつけながら編んだところ、歪んでいた編み目がまっすぐになり、編むのが楽しくなりました。
まっすぐに編めるようになると楽しさは倍増します。編み物が楽しくて止まらないという方々の気持ちがわかってきました。
目が不揃いになったり、うまく編めないのには必ず原因があります。原因が何なのかがわからないからイライラするんですよね。
イライラしてきたら、ちょっと編む手をとめて1~3日くらい離れてみるのをおすすめします。冷静になってから再開すると意外とうまくいく場合もあるんですよ。
わたしは1日どころじゃなく10年ほど放置していたわけですが…
ネット動画を参考にする
今はネットが普及していて動画などがあるのでとてもわかりやすいですよね。
画像もなく言葉だけの説明でわかりづらいとは思うのですが、この季節は手荒れがひどくお見苦しいので動画を参考にしていただければと思っております。
『手作りタウン』は、編目記号の編み方を一つ一つ丁寧に動画付きで解説されてます。
参考 かぎ針編み手作りタウン『毛糸ピエロ』は『手作りタウン』にはない編目記号まで解説されてます。
参考 かぎ針基礎編毛糸ピエロ両方を見比べてみるのもおすすめです。
『クロバー』は実際に作品を作りながら編み方の解説がされてます。
参考 手作りムービークロバー